―思い出をつなぐ、新しいかたち―
遺品整理とは、単なる片付け作業ではありません。
故人が大切に使っていた品々を見つめ直し、その想いを尊重しながら、残されたご遺族が前を向いて進むための大切なプロセスです。
その中で注目されているのが「リユース(再利用)」という考え方。
遺品の中には、まだ使える家具・家電・衣類・雑貨などが多く含まれており、それらを適切に選別し、新たな持ち主へと橋渡しすることで、資源の有効活用にもつながります。
ここでは、当社が取り組んでいる遺品のリユース先についてご紹介いたします。
福祉団体・NPOへの寄付

まだ使用できる衣類や日用品、生活家電などは、生活困窮者支援を行う団体や福祉施設などに寄付しています。
特に、以下のような品を寄付しています。
- 季節ごとの衣類(洗濯済み・良好な状態)
- 電子レンジ・炊飯器・電気ポットなどの小型家電
- 毛布・シーツ・タオル類
- 食器・調理器具
支援先の多くは、日本国内だけでなく、発展途上国支援を行っている団体も含まれます。
故人の愛用品が、新たな地で誰かの暮らしを支える道具となることは、ご遺族にとっても心の救いとなることが少なくありません。
海外輸出と現地での再活用
― タイ現地店舗でのリユース展開―
日本国内では使用されなくなった製品でも、海外では高く評価され、必要とされる場面が多くあります。特に日本製の電化製品や家具、伝統工芸品などは、「丈夫で長持ち」「丁寧なつくり」といった理由から、東南アジアを中心に人気が高まっています。
- 古い型の冷蔵庫や洗濯機
- 桐たんすなどの和家具
- カメラ、レコードプレーヤーなどのアナログ機器
- 書道・茶道などの伝統道具や調度品
こうした遺品は、ただの不用品として処分されるのではなく、新しい地で再び役割を持ち、必要とする人の手に渡ることで、新たな価値を生み出します。

当社では、信頼できる輸出業者と提携し、製品の選別・梱包から出荷までを丁寧に行っております。さらに、タイにて「リサイクルショップビーンズ」を現地展開しており、日本から送られた良質なリユース品を直接現地のお客様に提供しています。
この店舗では、タイの方々が日本製の製品を手に取り、安心して購入いただけるよう、日本人スタッフや現地スタッフが連携し、きめ細やかな販売サポートを行っています。
「誰かの思い出の品が、異国の地で新たな物語を紡いでいく」――そんな循環を、私たちはこれからも大切にしていきたいと考えています。



リサイクルショップや買取専門業者との連携

再販可能なものについては、リサイクルショップや買取専門業者と連携して買い取りや委託販売を行っています。
- ブランド食器・高級ガラス製品(バカラ、ウェッジウッド等)
- ブランド家具(カリモク、飛騨産業など)
- 腕時計・ジュエリー
- 楽器・オーディオ機器
- コレクションアイテム(フィギュア、模型、アンティーク品)
これらは中古市場での価値が高く、作業費用の軽減につながる可能性もあります。ご希望があれば、お見積りの際に査定をご案内いたします。
エアコンの専門リユース

エアコンやテレビなどの家電製品は、家電リサイクル法の対象製品ですが、製造5年以内など状態の良いものはリユース可能です。
当社では、エアコン買取に特化した別事業部(エアコン買取ビーンズ)も運営しており、
取り外しから買取、再販・寄付までワンストップで対応可能です。
状態によっては作業費用の一部を相殺できるケースもございますので、ぜひご相談ください。
おもちゃ・ぬいぐるみの寄付
遺品整理の際に見つかることの多いぬいぐるみやおもちゃも、状態がよければリユース可能です。
児童施設や保育園への寄付、海外支援団体への提供などを通じ、まだまだ活躍の場があります。
ただし、衛生面での基準があるため、清掃・除菌などの処理を経てお届けしています。

大切なモノを、次につなぐお手伝い
遺品整理は、「捨てる」のではなく、「つなぐ」作業です。
故人が大切にしていたモノたちを、必要とする誰かの手に渡すことで、その想いはかたちを変えて生き続けます。当社では、リユース・リサイクル・寄付の選択肢を広く持ち、可能な限り廃棄を減らす努力を行っております。お客様の気持ちに寄り添いながら、丁寧に、誠実にご対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。
大切なモノを、次へつなぐ一歩を一緒に踏み出しましょう。
